第40回 午前 問69
基礎栄養学
消化酵素に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1α─アミラーゼは、α─1,4グリコシド結合を分解する。
- 2ペプシノーゲンは、壁細胞から分泌される。
- 3キモトリプシンは、トリプシンのチモーゲンである。
- 4膵リパーゼは、ランゲルハンス島から分泌される。
- 5カルボキシペプチダーゼは、エンド型酵素である。
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✓ これが正解1α─アミラーゼは、α─1,4グリコシド結合を分解する。
解説
α-アミラーゼは、でんぷんのα-1,4グリコシド結合を切ります。
消化酵素は、どの細胞から分泌されるか、どんな前駆体(チモーゲン)として分泌されるか、分子のどこを切るかで判断します。α─アミラーゼは、でんぷんのα─1,4グリコシド結合を分子の内側から切るエンド型の酵素で、唾液と膵液に含まれます。
ほかの記述は、分泌する細胞、前駆体と活性型の関係、切る位置のいずれかが違っています。胃では細胞ごとに分泌物が異なり、膵臓では消化酵素をつくる部分とホルモンをつくる部分が分かれていることを思い出すと見分けられます。
したがって、α─アミラーゼがα─1,4グリコシド結合を分解するという記述が適当です。主細胞はペプシノーゲン、壁細胞は塩酸と内因子、と胃の細胞と分泌物を対で覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2ペプシノーゲンは、壁細胞から分泌される。:ペプシノーゲンを分泌するのは胃底腺の主細胞です。壁細胞は塩酸とビタミンB12の吸収に必要な内因子を分泌し、塩酸がペプシノーゲンをペプシンに変える働きをします。
- 3キモトリプシンは、トリプシンのチモーゲンである。:チモーゲンは酵素の不活性な前駆体のことで、キモトリプシンのチモーゲンはキモトリプシノーゲンです。トリプシンはキモトリプシノーゲンを切断して活性化する側の酵素です。
- 4膵リパーゼは、ランゲルハンス島から分泌される。:膵リパーゼは、膵臓の外分泌部である腺房細胞から膵液として十二指腸へ分泌されます。ランゲルハンス島はインスリンやグルカゴンを血液中に出す内分泌部で、消化酵素はつくりません。
- 5カルボキシペプチダーゼは、エンド型酵素である。:カルボキシペプチダーゼは、たんぱく質やペプチドのC末端側からアミノ酸を1つずつ切り離すエキソ型の酵素です。内部の結合を切るエンド型には、ペプシンやトリプシンなどがあります。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問69(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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