第40回 午前 問9
社会・環境と健康
わが国の飲酒状況および飲酒対策に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 1平成26(2014)年から令和5(2023)年の国民健康・栄養調査において、飲酒習慣のある者(20歳以上)の割合は、男女とも20%未満であった。
- 2平成26(2014)年から令和5(2023)年の国民健康・栄養調査において、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者(20歳以上)の割合は、男女とも10%未満であった。
- 3平成26(2014)年から令和5(2023)年の国民健康・栄養調査において、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の年齢階級別割合は、男女とも30歳台が最も高かった。
- 4健康日本21(第三次)では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量を、男女ともに純アルコール摂取量40 g/日以上としている。
- 5健康日本21(第三次)では、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合について、男女合わせた全体の目標値を10%としている。
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✓ これが正解5健康日本21(第三次)では、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合について、男女合わせた全体の目標値を10%としている。
解説
第三次はリスク飲酒者の割合を男女計で10%とする目標です。
飲酒の問題を数字で見るときは、飲酒習慣のある者(週3日以上、1日1合以上飲酒する人)と、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者(1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上の人)を区別することが大切です。
国民健康・栄養調査(出題当時の最新の公表値を含む期間)では、飲酒習慣のある者の割合は女性では低いものの、男性では20%を大きく上回っていました。リスクを高める量を飲酒している者の割合も、女性はおおむね1割に近い水準、男性は1割を上回る水準で推移しています。年齢階級別では、男女とも30歳台より上の中年期の層で高く、30歳台が最も高いわけではありません。
健康日本21(第三次)では、生活習慣病のリスクを高める量を男性40g以上、女性20g以上と男女で分けて定義し、そうした量を飲酒している者の割合を、男女合わせた全体で10%にすることを目標にしています。したがって、全体の目標値10%の記述が当てはまります。リスク飲酒は男性40g・女性20gと、女性は男性の半分、と覚えておくと定義の問いにも対応できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1平成26(2014)年から令和5(202…:飲酒習慣のある者は、週3日以上かつ1日1合以上飲む人を指します。女性では20%を下回りますが、男性ではこの期間ずっと20%を大きく上回っていたため、男女ともとはいえません。
- 2平成26(2014)年から令和5(202…:生活習慣病のリスクを高める量を飲む人の割合は、男性ではこの期間を通じて10%を上回っていました。女性は10%をやや下回る水準でしたが、男性が上回っている以上、男女とも10%未満という記述は合いません。
- 3平成26(2014)年から令和5(202…:リスクを高める量を飲む人の割合を年齢階級別に見ると、男女とも高いのは働き盛りの中年層で、30歳台が頂点ではありません。年代の特定が誤っています。
- 4健康日本21(第三次)では、生活習慣病の…:第三次の指標で用いる純アルコール摂取量は、男性が1日40g以上、女性が1日20g以上です。男女で同じ40gとしている点が、女性の基準と食い違っています。
出典:第40回 管理栄養士国家試験 午前(厚生労働省)問9(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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