技術戦略マネジメント|システム監査技術者試験
この分野には 2問あります。くり返し出ているものから並べています。
問題が多い回は令和7年度 秋期(1問)・平成21年度 春期(1問)です。
技術と知財の情報を、先を読む判断の材料にする
技術戦略マネジメントは、どの技術に力を入れ、それをどう事業の成果につなげるかを決める活動です。将来の技術や市場は確かな答えが出にくいため、手元の情報をどう分析し、専門家の見方をどう集めるかという手法の選び方が判断の質を左右します。
知的財産の情報を経営に生かす考え方がIPランドスケープです。特許庁は、経営戦略や事業戦略を立てる際に、経営・事業情報に知財情報を組み込んだ分析を行い、現状を俯瞰した結果や将来展望を経営者や事業責任者と共有するものと説明しています。特許を取る、守る、維持費を管理するといった知財部門の内部の効率化とは目的が違い、知財を経営判断の材料にする点が中心です。
答えの出しにくい未来予測に使う技法がデルファイ法です。複数の専門家に同じ質問をし、回答の集計結果を回答者に返して再び答えてもらうことを繰り返し、最後に統計的に処理して確率分布とともに示します。他の専門家の見方を踏まえて意見が収れんしていく点が特徴です。
似た手法とは、何を材料に何を得るかで区別します。シナリオライティング法は起こり得る将来の筋書きを複数描いて備える手法、親和図法は言葉で表した事実や意見を近いものどうしでまとめて構造を見つける手法、クロスセクション法はある一時点の複数の対象のデータを横断的に比べて傾向をつかむ手法です。専門家への繰り返しの質問と回答のフィードバックがそろうのはデルファイ法です。
この分野で出た問題
- 平成21年度 春期 問24ほかの技法では答えが得られにくい,未来予測のような問題に多く用いられ,(1)~(3)の手順に従って行われる予測技法はどれか。
- 令和7年度 秋期 問24特許庁によれば,IPランドスケープの説明はどれか。
正解と解説は、答え合わせのあとに出ます。
年度から解く
この分野の問題は 2年度ぶんの試験から出ています。いちばん新しいのは令和7年度 秋期です。年度別に解くと、回ごとにまとめて解けます。